皆さんこんにちは。北海道の冬が長くていつも桜の季節が待ち遠しいどんべぇです。
幕末に旧幕府軍と新政府軍との戦いの舞台となった松前城。
歴史の町 北海道松前町で見頃を迎える桜の城下町 をご紹介します。
どんべぇ辞典
《所要時間:90分》
アクセス:★★★☆☆(3.0)
絶景度 :★★★★★(5.0)
桜名所 :★★★★★(5.0)
理由:函館から約100km先、車で約2時間の場所にあります。JRは、かなり手前の木古内までしか通じていないため自家用車か、函館バスを利用しないと行くことができません。
函館からの道中は、「知内牡蠣」や「北の華(ニラ)」で有名な知内町や、第41代横綱・千代の山、第58代横綱・千代の富士の生誕の地である福島町を通って向かいます。また、北海道の最南端である白神岬もあります。
長旅になりますので余裕を持って行動しましょう。
250種類1万本以上の桜が植る松前城は、国内でも有数の桜名所です。
当時の思いに胸を馳せながらお花見を楽しむことができます。
松前城はココ!松前町
《アクセス》
函館から車で約2時間
江差から車で約1時間
日本さくら名所100選に選ばれた「さくらの里」
松前城(正式名称:福山城)は、北方警備の重要性から幕府が特旨をもって築城を命じたもので、1854年に完成しました。
国内最北に位置する、最後の日本式城郭でもあります。
旧幕府軍の平和共存に対する訴えに、松前藩は抵抗の姿勢を見せましたが、結果的に、箱根戦争(1868年)では土方歳三率いる旧幕府軍に攻め落とさられてしまいました。
松前の桜は、松前藩の時代からはじまりました。
本州から渡ってきた人々が、遠く離れた江戸や京都を懐かしんで桜を植えたことがきっかけだそうです。
松前の商人や参勤交代の藩士たちが各地の桜を運び、松前に植えました。
今や松前生まれの桜は100種類近くあり、それ以外も合わせると約250種類1万本にも及ぶそうです。
先人たちの想いが、「さくらの里」を作り上げたのですね。
松前城跡を歩く
城内の散策時間は約1時間程度です。
数多くの桜で彩られた城内を散歩するだけでも心を揺さぶらされます。
散策する際には、ぜひ歴史ある三大名木も見つけてみましょう。
- 光善寺の血脈桜
推定樹齢300年以上の古木で、松前を代表する桜の品種「南殿」の親木です。
- 龍雲院の蝦夷霞桜
日本各地に自生している霞桜ですが、植物分類学者で元北海道大学教授の館脇操博士が、龍雲院の境内にある霞桜を「えぞかすみざくら」と命名しました。
- 天神坂の夫婦桜
1本の幹から染井吉野と南殿が寄り添うように生えていることから、中睦まじい夫婦に例えて「夫婦桜」と命名されました。
桜の見頃はいつ?
約250種類の桜が生えているため約1か月に渡り桜を見ることができます。
- ゴールデンウイーク前 「早咲き」
- ゴールデンウイーク中盤「中咲き」
- ゴールデンウイーク後 「遅咲き」
ゴールデンウィークの旅行プランに合わせて行ってみてはいかがでしょうか。
桜の開花状況は、「松前 桜開花状況」で検索すると確認できます。
絶景写真の撮影方法
撮影場所:松前城の天守閣
松前の代名詞でもある松前城を構図にいれました。
この位置からは両サイドに桜が入り、風に桜が舞って美しい写真が撮れます。
撮影時期:4月末
松前の桜は1ヶ月近く見れますが、この位置の桜は4月下旬から5月頭くらいまでです。
天守閣と桜を狙いならゴールデンウイーク中ごろがベストかもしれません。
撮影タイミング:午前~お昼過ぎまで
太陽が傾き始める前までがゴールデンタイムです。
夕方は、太陽が天守閣後ろに入ってくるので避けた方がいいかもしれません。
逆光だとせっかくの桜が真っ黒になってしまいます。
併せて行きたい!絶景スポット
- 江差町 開陽丸
松前城の桜を満喫した後は、さらに足を伸ばして江差町を目指してみるのもいいかもしれません。松前藩を攻め落とした時に使用された当時の最強軍艦「開陽丸」が座礁した町です。
松前城 詳細情報
住所 | 〒049-1511 北海道松前郡松前町松城 |
料金 | 入園無料(天守閣は入館料大人360円/小・中学生240円) |
天守閣営業時間 | 9:00〜17:00(入館時間は16:30まで)※冬季休業期間あり |
駐車場 | 有り(500円) |
参考リンク | https://www.town.matsumae.hokkaido.jp/bunkazai/ |
松前城についてのご紹介でした。
距離こそ少しあるものの、見事な桜城下町には心を揺さぶられます。
先人たちの思いを馳せながら、松前城を散策してみては如何でしょうか。